【プログラムレポート】「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」寄付金贈呈式 「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」「国立成育医療研究センター」訪問

いつもサンロッカーズ渋谷を応援いただきありがとうございます。
2025年6月27日(金)、サンロッカーズ渋谷は東京都世田谷区にある、病気と向き合う子どもとそのご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」を訪問し、2025年5月3日(土)・4日(日) に開催されたアルバルク東京戦にて、選手のユニフォームやシューズ等を出品するサイレントオークションで落札された代金の一部を寄付金として贈呈しました。
贈呈にあたり贈呈式が行われ、式にはベンドラメ礼生選手、永吉佑也選手、代表の神田、マスコットのサンディーが出席しました。
左から、サンディー、神田康範(代表)、「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」ハウスマネージャー 大野一美さん、ベンドラメ礼生選手、永吉佑也選手
贈呈式では、目録を贈呈するとともに、神田よりご挨拶を申し上げました。
■神田代表挨拶
「この度はこのような機会をいただき、誠にありがとうございます。
スポーツクラブは皆さまから応援していただいて成り立っていますので、何らかの形で社会に還元する使命があると考えています。ですから、継続的に、少しでも支援を続けていけるようにしていきたいですし、スポーツクラブなので、外に発信する力もあります。自分達で寄付をすることも大事ですが、こういった取り組みがあるということを広く知らせていくことも、我々のできることであり使命だと思うので、引き続き皆さまと一緒に取り組んでいければと思っています。」
贈呈式の終了後、ベンドラメ選手、永吉選手は「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」の施設内を見学。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は病気に向き合うこどもが遠方からの通院や入院が必要となったときに、こどもと付き添い家族が利用できる滞在施設で、日本国内には現在12か所あります。せたがやハウスは「国立成育医療研究センター」の隣接地にあり、23家族が滞在可能で、ベッドルームのほかキッチン、リビング、ダイニング、そしてプレイルーム等が備わった、大きな家のような設備となっています。利用者は1名1日1,000円で滞在することができます。
小児医療技術の進歩により助かる命が増える一方で、遠方からの通院や入院に伴う家族の負担は決して小さくありません。そして病気と向き合う子どもたちとその家族にとって、共に過ごせることは何よりの安心となり大きな力となります。
まず両選手はベッドルームを見学。バスルームもあり、ゆったりと過ごせる自宅にいるような温かい雰囲気のお部屋です。そしてご家族がお部屋にこもって孤立してしまわないように、各部屋にはあえてテレビが設置されていません。共用スペースに来てもらえるよう、施設を利用するご家族同士の交流を促す計らいがされています。
また、部屋に備え付けてある「つぶやきノート」を拝見させていただきました。「つぶやきノート」は、利用のご家族がそれぞれの想いを自由に綴れるノートです。そこには、わが子の病状への不安、ご自身の置かれた状況への葛藤、同じ境遇のご家族へのメッセージやエールなど、様々な想いが書かれています。
■永吉選手
「(読んだあとに)これはちょっと…やばいっすね…。目頭が熱くなる…。」と言葉を詰まらせました。
■ベンドラメ選手
「自分の前にこのノートに書きこんだご家族のメッセージを読むことで、勇気をもらったり、心の支えになっていると思う。 (ハウスには)同じようにわが子の病気と向き合っている人がいて、同じ話ができる。話す環境があることで、皆で前を向いて闘うことができるのではないか。」
その後、共用のキッチンや利用する方々が交流できるダイニングを見学しました。
キッチンには自由に食べられるお米やレトルト食品など様々な食材が置いてあり、それらは寄付により成り立っているそうです。企業や団体などのボランティアさんが利用ご家族に食事を提供する「ミールプログラム」などについてもご紹介いただきました。
そしてダイニングの奥にある共用のソファスペースに現在ハウスを利用されているご家族とハウス運営に携わるボランティアさんにお集まりいただきお話を伺いました。その中の一部のコメントをご紹介します。
■群馬県在住のハウスを利用しているお母さん
「4歳の長男が入院中で、先日ようやく手術が終わったところです。ハウスがあるおかげで、地元から東京へ来るときも宿探しに困らずに済みました。」
「ハウスがあるおかげで、(普段は地元で待っている)下の娘とパパもハウスに来て一緒に過ごしたり、色々なことができます。」
「他のご家族とダイニングで交流したりすることもあります。違う病気だけれども一緒に頑張っている感じです。話し相手がいるっていうのがやっぱり大きくて。私は地元から1人で東京に来ているので、ハウスに何でも話せる他のお母さんがいると、すごく心強いです。」
■ボランティアとして運営に携わる女性
「主な活動としては、お掃除やベッドメイクなのですが、お食事しているご家族とちょっとしたおしゃべりをしたりすることもあります。陰ながら役に立てればいいなと思っていて、とてもやりがいを感じています。」
■ベンドラメ選手
「先ほどのハウスツアーでも、『共用スペースに出てきていただきたいという想いからベッドルームにはあえてテレビを置いてない』という話を聞きました。たしかに病気と向き合っている中で、部屋にいるとふさぎ込んでしまう時もあると思う。でも、こうやってハウスで話す環境があると、先ほどもご家族がおっしゃったように、心の支えになってくれる人が見つかるというか、みんなで前を向いて闘っていくという気持ちにもなると思う。そういった意味では、ハウスはすごく大事な空間というか、なくてはならない空間なんじゃないかなと思いました。やっぱりそれぞれが地元のご家族と離れて東京で付き添い生活をしていく中で、すごく貴重な存在と感じました。」
■永吉選手
「全く同じことを思いました。僕自身もドナルド・マクドナルド・ハウスの存在自体は知ってたのですが、1人1日1,000円で滞在できるとか、せたがやハウスだけでもボランティアさんが200名以上もいて、その人達の支えがあって施設が成り立っているという話など、正直そこまでは全く知らなかったです。僕らができることを考えながら利用ご家族のお話を聞かせていただきましたが、まずはこの施設の存在を多くの方に知ってもらうことが大切だと感じました。一刻も早くSNSで発信しなきゃいけないなということも思うし、そういったことが、1つ僕らの役割になるのかなと思いました。バスケ界・バスケ選手たちにも、本当に話したい・広めたいって、ずっとそう思いながらお話を聞いていました。」
その後、みなさんと記念撮影を行い、「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」訪問は終了となりました。
そして両選手はサンディーとともに、隣接する国立成育医療研究センター病院を訪問。病棟や病室を回り、入院中のお子さんやスタッフの方々と交流しました。
国立成育医療研究センター病院は日本唯一の小児・周産期・女性医療を専門とするナショナルセンターで、日本全国・海外からも、高度な医療を必要とするお子さんが訪れます。
病院では「サンロッカーズ渋谷」をいつも応援くださっている男の子に出会いました。
部屋にはたくさんのサンロッカーズグッズが。設置されたモニターにもサンロッカーズ渋谷の試合が流れていて、ベンドラメ選手とバスケの話で盛り上がっていました!
今回、「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」「国立成育医療研究センター病院」を訪問し、病気と向き合う子どもたちとそのご家族の想いに触れ、それを支える様々な取り組みがある事を理解し、プロスポーツクラブとしてできる支援や活動に大きな意味合いがある事を改めて感じました。
サンロッカーズ渋谷はサンロッカーズに関わる全ての人々と自治体、地域社会が手を取り合いながら、より良い社会の実現を目指して活動を続けてまいります。
■公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン
・公式HP: https://www.dmhcj.or.jp/house/
・公式Instagram: https://www.instagram.com/dmhcjapan/
・せたがやハウス公式X: https://x.com/dmh_setagaya
■S-Ringとは
S-Ringは「社会を一つの輪に。」をコンセプトにSDGs活動を行う社会貢献プロジェクトです。