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【訃報】ユース・アソシエイトコーチ 森茂達雄氏 逝去について


サンロッカーズ渋谷 ユースチームのアソシエイトコーチを務めておりました森茂達雄氏が、かねてより病気療養中のところ、2025年9月9日(火)、ご家族に見守られながらご逝去されました。

森茂氏は2021年のサンロッカーズ渋谷U18創設時よりヘッドコーチに就任し、ユース世代の基盤を築くとともに、クラブをタイトル獲得へ導くまでに育成してくださいました。その功績は、クラブのみならず日本バスケットボール界の発展にも大きな貢献を果たされました。

人望も厚く、クラブの未来を常に願い尽力してくださった森茂氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

謹んでお知らせいたします。  

松岡亮太 GM コメント

  

森茂コーチとは、サンロッカーズ渋谷がユースを立ち上げる際からのお付き合いであり、ユースの認知度がまだ低かった時期から、東京都の中で常に大きな理解とご支援をいただいてまいりました。立ち上げから数年が経ち、次はU18の準備を進める段階で「ユース世代の最高峰としてU18を立ち上げ、サンロッカーズ渋谷をU12からトップまで真の意味で繋がる日本一の育成組織にしたい。そのために新たに立ち上げるU18の初代ヘッドコーチとして力を貸していただけませんか」とお願いし、快くクラブに加入してくださいました。

就任当時は、U15創設期と同様にBリーグ全体でもU18チームの設立が始まったばかりで、全国的な認知度も十分ではない中での船出でした。そのような厳しい状況においても、森茂コーチは「サンロッカーズ渋谷U18初代ヘッドコーチ」として、わずか6名から始まったチームにおいて基盤づくり、選手のリクルート、高校バスケットボール界との関係構築、さらには若手コーチの育成まで幅広く尽力されました。その歩みはクラブのみならず、BリーグU18全体の発展にも大きく貢献するものでした。

「ONLY ONE ― バスケを人生で唯一無二の存在に ―」をスローガンに掲げたヘッドコーチとしての4年間では、創設から4年連続でチームをU18 ELITE LEAGUEに導いた(今年で5年連続5回目の出場)他、当時BリーグU18チームとしては初となる「日清食品ブロックリーグ」や「おきなわカップ」への出場を果たすなど、BリーグU18の創成期において早くから高校バスケットボール界とも対峙するなど確かな存在感と実績を築かれました。

また大会での成果にとどまらず、育成面でも大きな功績を残されました。創設時にクラブU18の第1号選手としてU15から昇格した大森康瑛選手を3年間指導しプロの舞台へ送り出したほか、山﨑成隆選手(現・駒澤大学3年生)、井伊拓海選手(現・筑波大学1年生)がトップチームからコールアップされるなど、在籍4年間で多くの選手の成長を支えてこられました。

体調不良を抱えながらも今年3月までヘッドコーチを務め上げ、勇退後の4月からは後進の育成やU15・U12といった下の世代への指導に一層力を注いでくださいました。森茂コーチは常々「60歳を過ぎた私に全く新しいバスケットボールを教えてくれたサンロッカーズのために、貢献できることがあれば何でもしたい」「高校バスケで終わらず、ユースやBリーグのバスケに触れることができて良かった。この歳になっても学ぶことばかりですよ」と笑顔で語っておられ、その謙虚で前向きな姿勢は多くの人々の胸に深く刻まれています。

オフコートでは、見た目は少々強面で体育会系の雰囲気を持ちながらも、とてもお茶目で温かい一面を持ち、世代の離れたスタッフにも常に敬意をもって接してくださいました。その懐の深さや器の大きさは、現在GMを務める私自身にとっても変わらぬお手本です。

わずか2か月前にはスタッフ合宿に元気に参加され、数週間前までユースの試合や練習に足を運んでくださっていたことを思うと、今なお大きな喪失感と深い悲しみに包まれております。しかし同時に、この約4年半の間に森茂コーチがユースチーム、そしてクラブ全体にもたらしてくださったものを、私たちがしっかりと受け継ぎ、未来へとつなげていくことこそが最大の恩返しだと強く感じております。

森茂さん、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。